一人会社とは?>記事はコチラ

【一人起業の歩き方】Kindle出版マニュアル!

  • URLをコピーしました!

近年、書籍化はビジネス世界において重要なブランディングツールとしての地位を確立しています。
企業や個人事業主が自らの専門知識や経験を書籍として発表することにより、その分野における権威性が向上するメリットを得ることができます。
中でもKindle出版は、伝統的な出版の枠を超え、より多くの作家に書籍出版の門戸を開いています。
これにより、ビジネスのブランディングだけでなく、個人の知識や情熱を広く共有することが可能になります。デジタル時代におけるこの動きは、知識の伝承とビジネスブランディングの新たな潮流を生み出しています。
この記事では、Kindle出版に関し、コンセプト設定から執筆、校正、表紙デザイン、EPUB化、そしてKDP(Kundle Direct Publishing)を通じた公開に至るまでの各段階の流れを段階を追って解説します。

目次

はじめに

KIndle書籍出版の全体フローを理解しよう

Kindle出版の全体フローを、以下の流れで説明します。

1.Kindle書籍の全体コンセプト設定
2.Kindle書籍の執筆
3.各章の仕切り
4.Kindle出版の校正・校閲
5.Kindle出版の表紙

6.EPUB化
7.KDP登録
8.公開

Kindle書籍の全体コンセプト設定

Kindle出版の成功の鍵は、効果的なコンセプト設定にある

ここでは、書籍内容の明確化、ターゲット読者の特定、構成、そして書籍タイトルの設定について掘り下げます。
執筆内容の方向性を定め、ターゲット読者を特定し、本の構造を考え、魅力的なタイトルを思案することで、書籍の成功への道が開けます。この基礎を固めることで、次の執筆プロセスがスムーズに進むでしょう。

①コンセプト設定

カテゴリとジャンルの選定
書籍のテーマを決めることから始めます。ビジネス、自己啓発、歴史、科学、フィクション、ファンタジーなど、どのジャンルに焦点を当てるかを決定します。
独自性の追求
他の書籍と差別化を図るため、独自の視点や新しい情報を提供することが重要です。
特に、ビジネス書などでは、自身の経験や高い専門性を踏まえた内容が重要となります。

②ターゲット(想定読者)の特定

読者のニーズと関心
誰がこの本を読むのか、どのような価値を読者に提供できるのかを考えます。
ターゲットは、年齢、性別、職業、趣味など、さまざまな要素で特定できます。
市場調査
類似の書籍やジャンルの人気度を調べることで、市場の需要を把握します。

③目次の設定

目次構成
本の大枠を形作るために、章、節、項の設定を行います。
これにより、内容の流れを整理し、読者にとっての読みやすさを考慮します。
柔軟性の保持
執筆過程で新たなアイデアや変更が生じた場合、目次は柔軟に調整します(目次更新方法は、後述)。

④仮タイトルの設定

書籍仮タイトル
最初はぼんやりとした仮のタイトルで始めて構いません。
仮タイトルの設定は、書籍コンセプトを固める際の指針ともなります。
タイトルの更新
最終的なタイトルは、執筆内容を反映し、読者の注意を引きつけるものにしましょう。

Kindle書籍の執筆

書籍執筆の「型」を利用しよう

効率的に執筆を進めるための「型」と、本文作成における具体的なコツを紹介します。

執筆プロセスの「型」(テンプレートの活用)

Kindle出版や紙での出版には、執筆の「型」があります。
いくつか執筆時の留意点を以下で説明しますが、必要に応じて、書籍作成の土台となったワードテンプレートなどを使いましょう。コスパやタイパの観点から、基本的な型が確立されたテンプレートをベースに執筆をスタートすることは、大きなメリットがあります。

「見出し」の設定

章や項の見出しを設定(ホーム>スタイル)しましょう。
・見出し設定後、ナビゲーションウインドウ機能を設定(表示 > ナビゲーションウインドウ)しましょう。これにより、書籍の全体構成が可視化されます。

・そして、目次を設定(参考資料>目次)しましょう。

効率的な「本文」の執筆

効率的な執筆プロセスと、本文作成のコツを身につけることは、Kindle書籍出版の成功に不可欠です。
以下の手法を最低限駆使して、読者を引きつける魅力的な書籍を効率的に作成しましょう。

① 改ページ
「Ctrl + Enter」を使って改ページを行います。章や項ごとにページを区切りましょう。
② 改行方法
「Enter」の単独使用と、「Shift + Enter」の組み合わせで、そのスタイルを区別します。
「Enter」は改段落、「Shift + Enter」は改行です(以下図表参照)。
Kindle出版では基本的に、「Shift + Enter(改行)」を使用します。
「Enter(改段落)」を利用するとレイアウトが崩れることがあるため、新規段落を作成する場合を除いて、「Enter(改段落)」はなるべく避けましょう。
③ 図表の挿入
JPEGやPNG形式の図表を適切に挿入し、視覚的な要素を加えます。
ワードファイル内で直接作成した表は、Kindle出版した際に大きく体裁が乱れます。作成した表を画像として貼り付ける必要があります(以下図表参照)。
④ Kindle Previewerの利用
執筆の各段階で定期的に、Kindle Previewerを使用してKindle上での表示を確認し、フォーマットの問題を早期に発見・改善します。

各章の仕切り

Canvaを利用し、仕切りを制作する

Kindle書籍の章の仕切りは、読者が内容を追い易くするための重要な要素です。
視覚的に明確な仕切りを作成準備することで、書籍の読みやすさやを向上させることができます。

Canvaを利用した章の仕切りデザイン

Canvaは、多彩なデザインテンプレートが提供され、カスタマイズが容易です。
「chapter 本」で検索するなどし、テンプレートを活用してみましょう。
なお、以下の右図は、当社が作成した仕切りです。

外部リンク

Kindle出版の校正・校閲

校正・校閲作業は、外部の専門家へ依頼しよう

校正・校閲は、出版プロセスの中で非常に重要な作業です。
校正・校閲作業を通じて、誤字脱字の修正、より適切な表現の選択、ネガティブワードの排除、矛盾点の整理などを行い、幅広い読者に受け入れられる質の高い内容へアップデートします。

この、校正・校閲作業を作者自身で行う場合、先入観などが理由で、見落としがちな誤りに気付かないなどの落とし穴に陥る可能性が高いです。そこで、外部専門家による客観的なレビューを受けましょう。
例えば、 ココナラなどのプラットフォームを利用することができます。
費用は文字数によりますが、数千円~数万円の範囲でサービスを受けることができます。外注する場合は、過去の実績や評価などを確認し、適切な専門家を選びましょう。

・一口に校正や校閲といっても、誤字脱字チェック、必要に応じた加筆、事実チェック、目次の提案など、サービス範囲が異なります。事前に、サービス内容をしっかりと確認して発注しましょう。

Kindle書籍の表紙

表紙は、読者が書籍を手に取るかどうかを決める最初の接点であり、マーケティングの観点で極めて重要

近年の出版トレンドでは、表紙デザインが特に重要視されており、成功へ直結する重要な要素です。
書籍の内容やトーンを表紙にも反映し、読者に明確なメッセージを伝えましょう。

特に、専門家によるデザインは、プロフェッショナルで洗練された印象を与えます。
ココナラなどのプラットフォームを活用すると、数千円~数万円程度で高品質な表紙デザインを依頼できます。
これにより、自分でデザインする時間と労力を節約し、執筆や他の準備に集中できます。 外注する場合は、過去の実績などを確認し、適切なデザイナーを選びましょう。

本書作成においても、ココナラにて表紙作成を外部専門家へ外注しました。

EPUB化(Kindle向け電子書籍化)

Kindle上での書籍内容の表示は、作成したワード原稿と異なるケースが多い

ワード原稿と表紙も出来たし、これで完成!
と喜びたいところですが、EPUB(Electronic PUBlication)化のステップを踏みます。
ワードドラフトではいい感じに仕上がったと思ったものの、これをKindle Previerer上で表示させてみると、見栄えが壊滅的ということは、よくあります。

例えば以下のように、特殊な表示を行っている部分は特に、文字揺れが起こります。

EPUB化前のKindle Previewerの表示

本書作成においても、最後の最後で手を抜かぬよう、ここも、専門家へ外注しました!
ココナラなどのプラットフォームを活用すると、数千円~数万円程度でEPUB化を依頼できます。

KDP登録

KDP登録で躓いたら、都度ネット検索し確認

KDP登録手続き

Step0:事前準備
・支払いを受ける銀行口座情報を準備
・スマホ(2段階認証コードを受領するため)を準備

Step1:KDPへサインイン/サインアップし、アカウント作成

KDPのアカウントを作成します。

外部リンク

Step2:銀行口座を登録

KDPへ銀行口座情報を登録します(送金先口座)。
Step3も含めて全ての手続きが完了すると、登録した銀行口座へ1円が入金され、適切に登録が完了していることが確認できます。


Step3:税務情報に関するインタビュー

各種、本人(法人)の情報を入力します。入力が完了すると、以下の画面となります。

KDPへ電子書籍を入稿

以下の通り、①~③の3つで構成されます。

①Kindle 本の詳細
ここでは、本のタイトルや概要などを入力します。



②Kindle 本のコンテンツ
ここでは、原稿の入稿などを行います。



③Kindle 本の価格設定
・販売価格:ライバルの書籍販売価格も考慮しつつ、同価格又はそれよりも低価に設定します。極端に安ければ逆に警戒されることもあるため注意しましょう。
・KDPセレクトへの登録:登録を行うと、ロイヤリティが「70%」に設定できるので、登録しましょう

公開

24時間~72時間以内に審査が完了し、本が出版される

全ての作業が終えたら公開となります。基本的には、24時間以内に出版されるでしょう。
今回のケースでは、24時間~48時間要しました。

創業Meister

完成した本はコチラです!

おわりに

この記事を通して、Kindle書籍の出版過程の各ステップを解説しました。
コンセプトの設定から始まり、執筆、章の仕切り、校正、表紙のデザイン、EPUB化、そしてKindle Direct Publishing(KDP)を通じた公開に至るまで、それぞれの段階の進め方をしっかりと抑え、効率的な執筆作業を行いましょう。ぜひ、出版を通じ、あなたのビジネス、そしてあなた自身のブランディング向上にチャレンジしてみましょう

創業Meister

当記事に関するお問い合わせなどは、以下よりお願いいたします。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次