「会計ソフト」タスクのポイント
まずは、「会計ソフト」タスクの全体像をざっと理解したいです。
はい、分かりました。
「会計ソフト」タスクの全体的なポイントを、シンプルに以下の通りまとめましたので、理解しておきましょう。
What? (何を) | 会計ソフトの導入 |
When? (いつ) | 事業(取引)開始まで |
Who? (誰が) | 各自で会計ソフトを契約(自製) |
How? (方法) | 会計システムベンダーのホームページ等経由でサービス加入 |
How long? (期間) | 作業時間:2時間程 |
How much? (費用) | 個人:月額千円程(※1) 法人:月額2~3千円程(※1) |
(※1)各サービスでのミニマムプランの相場
「会計ソフト」タスク記事のまとめ
これから「会計ソフト」タスクに関する手続きなどを説明します。
結論をまずは知りたい方のために、記事内容を簡潔にまとめます。
よろしくお願いいたします。
- 事前理解
(1)会計ソフト導入の必要性
① 経理業務の効率化
・決算書や確定申告書類などの会計情報を基礎とする資料を、効率的に作成ができる。
② 経営状況の適時把握
・意思決定に有用となる事業の財政状態や経営状況を、適時に把握することができる。
(2)会計ソフトの種類
・会計ソフトには、大きく「クラウド型」と「インストール型」とがある。
・一人起業においては、初期導入コスト等の観点から、一般的に、前者の「クラウド型」の方が相性が良い。
(3)税理士選定との関連性
・担当する税理士事務所が主に取扱う会計税務ソフトなどを事前に確認することで、自身と税理士の双方の業務効率化を図ることができる。 - 事前準備
(1)創立費/開業費の整理
・創立費/開業費の集計を事前に行うことで、会計システム導入後のデータ入力を効率化できる。
(2)税理士への相談
・税理士に業務(記帳代行など)を依頼する場合には、利用する会計ソフトの相談を事前に実施しておくこと。 - 領域専門家
・税理士 - 利用サービス
・クラウド型会計ソフト など - 作業手順
Step 1(会計システムベンダーの選定)【30分程】
(1)自身の事業内容等に合った利用システムの選定
Step 2(利用プランの選定)【30分程】
(1)自身の事業内容等に合ったサービスプランの選定
Step 3(初期設定)【1時間程】
(1)利用にあたっての初期設定を実施
なるほどです…
私はもう少し詳細に教えて欲しいので、解説をお願いします。
「会計ソフト」タスクの事前理解
会計ソフト導入の必要性
まずは、会計ソフト導入の必要性を教えてください。
会計ソフト導入の必要性を2点に絞って以下の通りまとめましたので、
ご確認ください。
<1. 経理業務の効率化>
・会計ソフト導入により、決算書や確定申告書類などの会計情報を基礎とする資料を効率的に作成できる。
<2. 経営状況の適時把握>
・会計ソフト導入により、意思決定に有用となる事業の財政状態や経営状況を適時に把握できる。
会計ソフトの種類
次に、会計ソフトの種類について説明します。
会計ソフトには大きく「クラウド型」と「インストール型」の2種類があります。以下に両者の主なメリット/デメリットを整理しましたので、ご確認ください。
システムタイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
クラウド型 | ネット環境さえあれば、どこでも利用可能。 初期費用を抑えて利用可能。 システムアップデートや法令改正への対応等システム更新をベンダー側で実施してもらえるため管理工数が少なく済む。 | システム利用料として、毎月支払いが生じる。 データがベンダーのサーバーに保管されるため、ネット環境がないところでは作業できない。 |
インストール型 | ネット環境のない場所でも利用可。 買い切りになるため、長期利用を行う場合にはシステム利用コストが相対的に少なく済む可能性がある。 | システム管理や更新を、基本的には自身で行う必要があり、管理工数がかかる。 法令改正への対応等大規模更新が生じた場合には改めて新規パッケージを購入する必要が生じる可能性がある。 |
一人会社の場合は、いずれのタイプがおすすめでしょうか?
ケースバイケースですが、最初は、初期費用を抑えて手軽に利用できるサービスで経理業務を開始するのが一般的です。
そういう意味では、クラウド型の会計ソフトをおすすめします。
顧問税理士の選び方との関連性
また、会計システム選びは税理士の選定にも影響することがあります。
どういうことか、少し詳しくご説明ください。
例えば、税理士に記帳も含め業務を依頼する場合には、会計ソフトを契約する必要のないケースもあります。
また、税理士事務所としての業務効率化のために、自動仕訳機能が搭載された会計ソフトの利用を顧客へ指定(推奨)するケースもあります。
そういう意味で、税理士に、利用すべき会計ソフトについて事前に相談することで無駄な支出を減らすことができます。
なるほどです!
・担当する税理士事務所が主に取扱う会計税務ソフトなどを事前に確認することで、依頼者と税理士の双方の業務効率化を図ることができる。
「会計ソフト」タスクの事前準備
「会計ソフト」タスクの事前準備には何が必要ですか?
「会計ソフト」タスクの事前準備として、以下が必要です。
- 創立費/開業費の整理
- 税理士への相談
創立費 開業費の整理
会計システム契約前に創立費/開業費が生じている場合には、一旦、エクセル等に集計しておき、まとめて会計システムへの入力を行います。
詳しくは、以下の記事をご確認ください。
顧問税理士への相談
税理士事務所によって、会計ソフトの相性の良し悪しがあったりしますので、顧問税理士(顧問税理士候補)がいらっしゃれば、事前に利用すべき会計システムの相談を行っておきましょう。
・起業準備段階ではまだ税理士候補がいないような場合には、事前準備対応は不要。
おすすめの「会計ソフト」について、顧問税理士へ相談
会計システム導入は、自分で契約する感じでよろしいでしょうか?
はい。
会計システムの導入は、各自で業者に発注するのが一般的です。
前述の通り、顧問税理士(顧問税理士候補)がいらっしゃるようであれば、事前に利用すべき会計ソフトについて相談しておきましょう。
・税理士
個人事業主や一人会社でおすすめの「会計ソフト」は、クラウド型会計ソフト
代表的なクラウド型会計システムサービスを教えてください。
freee、マネーフォワード、弥生会計などのクラウド型会計ソフトを利用される方が多いようです。
外部リンク(会計ソフト)
(商品/サービス概要)
・無料から使えるクラウド会計ソフト freee。
・初めての決算書作成や確定申告も、簡単に行える。
・中小企業の経理・会計を支えるシェアNo.1のクラウド会計ソフト。
「会計ソフト」タスクの作業手順
さて、本題となりますが、
「会計ソフト」タスクの作業について教えてください。
「会計ソフト」タスクの作業手順概略は以下の通りです。
作業手順概略
(1)自身の事業内容等に合った利用システムの選定
(1)自身の事業内容等に合ったサービスプランの選定
(1)利用にあたっての初期設定を実施
作業手順説明
Step 1(会計システムベンダーの選定)
会計システム選定時のポイントがあれば教えてください。
会計システムを選定する際のポイントを以下にまとめしたのでご確認ください。金額感だけでなく、必要な機能が搭載されているかといった機能面についても確認するようにしましょう。
<1. 費用>
・基本的には有料で月額コストが生じるため、金額感を要検討。
<2. 自動仕訳機能>
・銀行口座やクレジットカードなどの自動連携機能を有している場合には経理業務が相当に効率化されるため、自動仕訳機能の有無を要確認。
<3. 決算関連書類の自動生成機能>
・仕訳を入力する都度、試算表や決算書が更新され、いつでも最新の決算関連資料を入手できるか要確認。
<4. 会計以外の業務支援機能>
・給与計算や請求書発行機能などのバックオフィス業務に必要なサービスの充実ぶりを要確認。
<5. サポート体制>
・特に、サービス導入直後は不明点も多く出てくるため、サポート体制やマニュアルの充実ぶりを要確認。
外部リンク先(会計ソフト)
(商品/サービス概要)
・無料から使えるクラウド会計ソフト freee。
・初めての決算書作成や確定申告も、簡単に行える。
・中小企業の経理・会計を支えるシェアNo.1のクラウド会計ソフト。
Step 2(利用プランの選定)
ベンダー選定が終わりましたら、各社のホームページよりサービス加入の手続を進めてください。
サービスプランを選ぶ際には、どのような点に注意すべきですか?
固定費マネジメントの観点から、まずは必要最低限の機能が備えられているプランを試してみましょう。
また、1ヶ月の無料お試し機能などを利用し、システムの使い易さなども事前に確認してみましょう。
Step 3(初期設定)
会員登録が完了したら、各サービスの使い方マニュアルなどを参考に、基礎情報(会社情報など)の設定を行いましょう。
また基礎情報の入力に加え、営業前段階で実施する他のタスクに関連した以下3つの設定についても行っておきましょう。
<1. 銀行口座とクレジットカードの登録>
・会計システムと連携機能を有している銀行口座やクレジットカードを取得している場合、会計システムに銀行口座やクレジットカードを連携。
<2. 資本金/借入金の登録>
・会社設立時に出資した資本金や、銀行等からの借入金の金額を設定。
<3. 創立費/開業費の登録>
・エクセルで創立費/創立費を集計している場合、会計システムへの反映を実施。
上記の初期設定で関連する項目の記事を以下に記載しておきますので、必要に応じてご参照ください。
おわりに
「会計ソフト」関連タスク記事
税理士に業務を依頼する場合には、どのような会計システムを利用すべきかについて、税理士に確認しましょう。
創立費/開業費の集計については、以下の記事を確認しましょう。
“会計システム”と”銀行口座/クレジットカード”との自動連携については、以下の記事を確認しましょう。
その他の「会計ソフト」タスク記事
「会計ソフト」タスクを、
その他の形式の記事で確認したい方は以下をご参考にしてください。
創業MOVIEで確認したい方はコチラ