「印鑑(会社印)」タスクのポイント
まずは、「印鑑(会社印)」タスクの全体像をざっと理解したいです。
はい、分かりました。
「印鑑(会社印)」タスクの全体的なポイントを、シンプルに以下の通りまとめましたので、理解しておきましょう。
A. 法人のケース
What? (何を) | 登記など各種手続きに法人用印鑑が必要のため、 印鑑3点セット(※1)又は 印鑑4点セット(※2)を購入(セット割がお得) |
When? (いつ) | 登記申請書に会社印が必要のため、会社設立登記申請時まで |
Who? (誰が) | 各自で業者に発注(自製) |
How? (方法) | 印鑑製作事業者のウェブサイトの購入手順等に沿う |
How long? (期間) | 作業時間:1時間程 発注~納品までの期間:数日 |
How much? (費用) | 1~5万円程 |
(※1)「実印(会社印)」、「銀行印」、「角印」 の総称
(※2)「実印(会社印)」、「銀行印」、「角印」、「ゴム印」 の総称
B. 個人事業主のケース
What? (何を) | 各種手続きに個人用印鑑が必要のため、 印鑑3点セット(※1,3)又は 印鑑4点セット(※2,3)を購入(セット割がお得) |
When? (いつ) | 開業届に印鑑は不要だが、各種手続きに利用するため、遅滞なく購入 |
Who? (誰が) | 各自で業者に発注(自製) |
How? (方法) | 印鑑製作事業者のウェブサイトの購入手順等に沿う |
How long? (期間) | 作業時間:1時間程 発注~納品までの期間:数日 |
How much? (費用) | 1~5万円程 |
(※1)「実印(個人印)」、「銀行印」、「角印」 の総称
(※2)「実印(個人印)」、「銀行印」、「角印」、「ゴム印」 の総称
(※3)個人事業主の場合には、実印(個人印)で全ての契約等手続きを行うことが可能。この場合には事業用の印鑑作成は不要。
「印鑑(会社印)」タスク記事のまとめ
これから「印鑑(会社印)」タスクに関する手続きなどを説明します。
結論をまずは知りたい方のために、記事内容を簡潔にまとめます。
よろしくお願いいたします。
- 事前理解
(1) 事業用印鑑の種類
<1. 法人のケース>
– 実印(会社印):本店所在地を管轄する法務局に登録される印鑑(印鑑登録証明書に記載される)
– 銀行印:取引口座を開設する際に、銀行(金融機関)に届け出る印鑑
– 角印:見積書、請求書、領収書など、会社実印を押すほどには重要ではない書類への日常的な押印が必要な場合に利用される印鑑
– ゴム印:実務の効率化を目的としたスタンプ。領収書、封筒に社名を書くときなどに使用。
(※)印鑑3点セットは、「実印」、「銀行印」、「角印」の総称。印鑑4点セットは、「実印」、「銀行印」、「角印」、「ゴム印」の総称。
<2. 個人事業主のケース>
– 実印(個人印):住所地にある市区町村役場にて印鑑登録を行った印鑑(印鑑登録証明書に記載される)
– 銀行印:「法人」のケースと同じ
– 角印:「法人」のケースと同じ
– ゴム印:「法人」のケースと同じ - 事前準備
(1) 商号の決定【10分程】
・『国税庁 法人番号公表サイト』で検索し、同一市町村内同一商号を回避
(2) 代表者役職の決定【5分程】
・一般的な役職及び印鑑印字のケースは以下の通り。
<1. 会社(株式会社)のケース>
・役職:「代表取締役」
・会社印:「代表取締役(之)印」
<2. 会社(合同会社)のケース>
・役職:「代表社員」
・会社印:「代表者(之)印」
<3. 個人事業主のケース>
・役職:「代表」又は「代表者」
・個人印:フルネーム
- 領域専門家
・なし - 利用サービス
・大手印鑑製作会社サービス - 作業手順
Step 1(利用サービスの決定)【10分程】
(1)大手印鑑製作会社サービスの選定
Step 2(サービスプランの決定/発注)【30分程】
(1)以下の内容の決定及び発注
– セット購入:「3点セット」又は「4点セット」
– 素材:各自の予算等による(割高:「チタン系」、標準:「牙・角系」 、割安:「木材系」)
– 形状:会社印と銀行印は「丸印」が一般的
– サイズ:印鑑の種類などにより人気が異なる
– 書体:印鑑3点セットは、「篆書体」又は「印相体」が人気
Step 3(納品/検品)【5分程】
(1)数日後に納品後、検品
なるほどです…
私はもう少し詳細に教えて欲しいので、解説をお願いします。
「印鑑(会社印)」タスクの事前理解
事業用印鑑の種類
印鑑については、実印や銀行印などいくつか種類があると思います。
まずは、印鑑の種類などの説明をお願いします。
はい、分かりました。
以下に説明内容をまとめましたので、ご参考ください。
<1. 印鑑3点セット>
① 実印(会社印)
・実印は、会社実印・代表者印・法人実印などとも呼ばれる。
・法務局で会社設立の手続をする際に登録手続を行い、本店所在地を管轄する法務局に登録してあるものが会社の実印となる(印鑑登録証明書に記載される)。
② 銀行印
・取引口座を開設する際に、銀行(金融機関)に届け出る印鑑。
・実印(会社印)を銀行印として届出することも可能だが、一般的には、代表者印とは別に銀行印をつくる。
・理由は、実印と銀行印が同じものだと、もし印鑑を紛失した場合や盗難にあった場合に、会社としての意思決定や資金管理等が一度に全てできなくなってしまう可能性を避けるため。
③ 角印
・角印は、日常的に多く用いる印鑑。
・会社の「認印」というと、角印のことをいうことが多い。
・見積書、請求書、領収書など、会社印を押すほどには重要ではない書類に押印が必要な場合に利用される。
<2. 印鑑4点セット>
④ ゴム印
・上記に加え、「ゴム印」を加えて4点セットと称される、事務の効率化を目的としたスタンプ。
・領収書、封筒に社名を書くときなどに手書きの手間を軽減できるため、実務上で重宝される。
<1. 印鑑3点セット>
① 実印(個人印)
・住所地にある市区町村役場にて印鑑登録を行った印鑑が実印(個人印)となる(印鑑登録証明書に記載される)。
② 銀行印
・取引口座を開設する際に、銀行(金融機関)に届け出る印鑑。
③ 角印
・角印は、日常的に多く用いる印鑑。
・見積書、請求書、領収書など、会社印を押すほどには重要ではない書類に押印が必要な場合に利用される。
<2 印鑑4点セット>
④ ゴム印
・上記に加え、「ゴム印」を加えて4点セットと称される、事務の効率化を目的としたスタンプ。
・領収書、封筒に社名を書くときなどに手書きの手間を軽減できるため、実務上で重宝される。
個人事業主の場合には、以下のポイントをご認識ください。
・個人事業主の場合は、日常生活でも利用している「実印(個人印)」のみで多くの手続を済ませるケースも多い。
・この場合には、新たに印鑑を購入する必要はない(ゴム印は、業務効率化のために別途購入することが多い)。
「印鑑(会社印)」タスクの事前準備
「印鑑(会社印)」タスクの事前準備には何が必要ですか?
「印鑑(会社印)」タスクの事前準備として、以下が必要です。
- 商号の決定(類似商号調査)
- 代表者役職の決定
各項目について、以下で解説します。
商号の決定(類似商号調査)
・同じ会社名での会社設立は可能だが、不正競争防止法等の観点から使用差止め請求を受ける可能性などあるため、実務上は類似商号調査を行い、同一市町村内での同じ商号を回避することが望ましい。
・類似商号調査は、『国税庁 法人番号公表サイト』で候補会社名を検索し調査を行う。
外部リンク先(法人番号公表サイト | 国税庁)
また、「株式会社」や「合同会社」の名称を、会社名の前に付すか後に付すかについては、各自の好みでOKです。
いわゆる、「前株」・「後株」という議論ですね!
代表者役職の決定
・一般的な役職や印鑑印字のケースは以下の通り。
<1. 法人(株式会社)のケース>
・会社登記上の役職は、「代表取締役」
・会社印(実印)は、「代表取締役(之)印」
<2. 法人(合同会社)のケース>
・会社登記上の役職は、「代表社員」
・会社印(実印)は、「代表社員(之)印」又は「代表者(之)印」
<3. 個人事業主のケース>
・「代表」や「代表者」の肩書を使うことが一般的
・実印(個人印)は、「フルネーム」
なお、以下についてご留意ください。
・法人(合同会社)のケースでは、「代表取締役」という言葉を使わないように留意。
・ 個人事業主のケースでは、個人印は「姓のみ」/「名前のみ」といったケースも認められている。
各自で好みの種類の印鑑を発注
印鑑の作成は、自分で業者に依頼するのが一般的ですよね?
はい、印鑑の作成は、一般的に各自で業者に依頼することが多いです。
・なし
大手印鑑製作会社で会社印鑑3点セット(4点セット)を購入
利用されることの多い代表的なサービスはありますか?
大手印鑑製作会社で印鑑3点(4点)セットを購入される方が多いです。
会社によって、セールを行っている時期もあるので、そのタイミングで購入するのもおすすめです。
・印鑑は、大手印鑑製作会社で作成する方が多い。
・セール時期には割引も受けられるため、コストを抑えたい場合にはセール期間に購入するとよい。
例えば、以下のような代表的な印鑑製作業者がありますので、
ご参考にしてください。
外部リンク先(印鑑製作事業者)
(商品/サービス概要)
・はんこ作成専門のはんこプレミアム株式会社が運営する公式通販サイト。
・長年愛用されている水牛はんこ商品から斬新なチタンはんこやオリジナル商品まで約30種類の印材を取り揃え、低価格で高品質なはんこを提供。
「印鑑(会社印)」タスクの作業手順
さて、本題となりますが、
「印鑑(会社印)」タスクの作業について教えてください。
「印鑑(会社印)」タスクの作業手順概略は以下の通りです。
作業手順概略
(1)大手印鑑製作会社サービスの選択
(1)以下の内容の選択
✓ セット購入
✓ 素材
✓ 形状
✓ サイズ
✓ 書体
(1)納品後、実際に利用し品質を確認
作業手順説明
Step 1(利用サービスの決定)
まずは、利用するサービス会社を選びます。
例えば、以下のような代表的な印鑑製作業者がありますので、ご参考にしてください。
外部リンク先(印鑑制作事業者)
(商品/サービス概要)
・はんこ作成専門のはんこプレミアム株式会社が運営する公式通販サイト。
・長年愛用されている水牛はんこ商品から斬新なチタンはんこやオリジナル商品まで約30種類の印材を取り揃え、低価格で高品質なはんこを提供。
Step 2(サービスプランの決定/発注)
次に、サイト案内に沿って各種入力を行い商品を発注しましょう。
印鑑の種類選択時のポイントを以下にまとめていますので、参考にしてください。
印鑑のセット購入
・通常は、印鑑を単品で購入するよりも、3点セットや4点セットで購入する方が割安。
印鑑の素材
・主に、「チタン系」、「牙・角系」、「木材系」の3つがあり、予算の観点で選択すると良い(通常は、金額と品質は比例する)。
- 「チタン系」は、コスト高(3万円以上)
-「牙・角系」は、「木材系」と「チタン系」の中間(1.5~3万円)
-「木材系」は、コスト低(1~2万円)
印鑑の形状
<1. 「丸印タイプ」 or 「角印タイプ」>
・一般的には、実印や銀行印は「丸印タイプ」。
・角印は、文字通り「角印タイプ」。
<2. 「寸胴タイプ」 or 「天丸タイプ」>
・一般的には、「天丸タイプ」の人気が高い
・会社印と銀行印は共に丸印で区別が難しいため、会社印は「天丸タイプ」、銀行印は「寸胴タイプ」と異なる形状とすることで、印鑑を区別する方法も考えられる。
「丸印」、「角印」、「寸胴」、「天丸」の違いなどについては、以下のビジュアル画像をご参考にしてください。
印鑑のサイズ
法人 | 個人(男性) | 個人(女性) | |
---|---|---|---|
実印 | 18cm | 15cm~18cm | 13.5cm~15cm |
銀行印 | 16.5cm~18cm | 13.5cm~15cm | 12cm~13.5cm |
角印 | 21cm(18cm~24cm) | 21cm(18cm~24cm) | 21cm(18cm~24cm) |
印鑑の書体
法人 | 個人(男性) | 個人(女性) | |
---|---|---|---|
実印 | 篆書体:★★★ 印相体:★★★ 古印体:★ | 篆書体:★★★ 印相体:★★★ 古印体:★ | 篆書体:★★★ 印相体:★★★ 古印体:★ |
銀行印 | 篆書体:★★★ 印相体:★★★ 古印体:★ | 篆書体:★★★ 印相体:★★★ 古印体:★ | 篆書体:★★★ 印相体:★★★ 古印体:★ |
角印/認印 | 篆書体:★★★ 印相体:★★ 古印体:★ | 篆書体:★★★ 印相体:★★ 古印体:★ | 篆書体:★★★ 印相体:★★ 古印体:★ |
Step 3(納品/検品)
印鑑が届いたら、注文通りの印字がなされているかなど、実際に押印して確認しましょう。
納品チェックを忘れないように確認します。
おわりに
「印鑑(会社印)」関連タスク記事
「印鑑(会社印)」タスクとその他必要なタスクが終わりましたら、「会社設立」タスクに取り掛かりましょう。
その他の「印鑑(会社印)」タスク記事
「印鑑(会社印)」タスクを、
その他の形式の記事で確認したい方は以下をご参考にしてください。
創業MOVIEで確認したい方はコチラ