「クレジットカード」タスクのポイント
まずは「クレジットカード」タスクの全体像をざっと理解したいです。
はい、分かりました。
「クレジットカード」タスクの全体的なポイントを、シンプルに以下の通りまとめましたので、理解しておきましょう。
What? (何を) | 事業用クレジットカードの作成 |
When? (いつ) | 銀行口座の開設後に実施(※1) |
Who? (誰が) | 各自でクレジットカード会社へ申込み(自製) |
How? (方法) | クレジットカード会社の申込み手順等に沿う |
How long? (期間) | 作業時間:1時間程 申込み~発行までの期間:数日~3週間程(※2) |
How much? (費用) | 無料~数万円/年 (年会費) |
(※1)若しくは銀行口座開設と同時に、銀行口座と同系列のクレジットカード申請を実施。
(※2)銀行口座と同時に同系列のクレジットカードを申込む場合には、銀行口座開設後に数日~2週間程要する。
「クレジットカード」タスク記事のまとめ
これから「クレジットカード」タスクに関する手順などを説明します。
結論をまずは知りたい方のために、記事内容を簡潔にまとめます。
よろしくお願いいたします。
- 事前理解
(1)事業用クレジットカード作成のメリット
・事業用クレジットカード作成の最も大きなメリットは、「経理業務の効率化」にある。
・会計システムにおいて、事業用クレジットカードを会計ソフトと連動させることで、経理処理の手間を大幅に削減することができる。
(2)事業用クレジットカード選択時のポイント
・事業用クレジットカード選択時のポイントは以下の通り。
① 会計システムとの連携
・利用予定の会計システムとの自動連携機能の有無の確認。
② 電子マネー機能
・IDやQUICKPayなどのキャッシュレス支払機能の有無の確認。
③ 年会費
・資金繰りと相談し、固定費が過大とならないように年会費負担を確認。
④ ポイント還元率
・クレジットカードのポイント還元率を確認。
⑤ ビジネス特典
・ETC利用や、空港ビジネスラウンジ利用など、事業でも利用する可能性のあるビジネス特典を確認。
(3)事業用クレジットカード審査のポイント
・設立間もない会社には、会社としての過去実績などが存在しないため、代表者の信用情報が特に重視される。 - 事前準備
(1) 銀行口座の準備【2時間程】
クレジットカード経費引き落としのために、事業専用銀行口座を開設すること。 - 領域専門家
・なし - 利用サービス
・会計システムとの自動連係機能などを備えた事業用クレジットカード - 作業手順
Step 1(クレジットカードの選択)【30分程】
(1)自身のニーズに合ったクレジットカードを選定
Step 2(必要書類の準備)【20分程】
(1)登記簿謄本等の必要書類を準備
Step 3(入会申込)【20分程】
(1)申込みフォームへの入力等を通じてクレジットカード発行申請
なるほどです…
私はもう少し詳細に教えて欲しいので、解説をお願いします。
「クレジットカード」タスクの事前理解
事業用クレジットカード作成のメリット
事業専用のクレジットカードは作成した方が良いのでしょうか?
個人用のクレジットカードは持っておりますので、こちらで代用もできるかなと考えておりました。
事業専用クレジットカードを持つことで、個人のクレジットカードと同様に、「ポイントの付与」や「傷害保険など付帯サービス」といったメリットがあります。
また、特に、事業用クレジットカードを活用することで、プライベートと仕事の入出金を区分し、経営の透明化や経理処理の効率化を図ることができますので、しっかりと準備しておきましょう。
経理業務の効率化
・クラウド型の会計システムの多くは、銀行口座やクレジットカードの同期設定を行うことで、自動でカード利用履歴を取得し、帳簿に反映する機能を有している。
・当機能を活用することで、事業用クレジットカードを会計システムと連動させることができるため、経理事務の手間を大幅に削減することができる。
起業後の経営管理業務は、思っている以上に、面倒な作業が多いです。
経理業務についても手間暇がかかるため、事業用クレジットカードや事業用銀行口座を作成し、経営管理業務の効率化を図りましょう。
はい、分かりました!
事業用クレジットカードの選択時のポイント
次に、事業用クレジットカードを選択する場合のポイントがあれば教えてください。
ポイント還元率やビジネス特典といったことに目が行きがちですが、上記でも説明させて頂いた通り、経理処理の効率化の観点から、利用予定の会計システムとの連携機能を有しているか確認することは重要です。
① 会計システムとの連携
・クレジットカードが、利用予定(若しくは既に利用済)の会計システムと自動連携されるか確認すること。
② 電子マネー機能
・IDやQUICKPayなどのキャッシュレス支払機能が利用可能かを確認すること。
③ 年会費
・クレジットカードは、年会費が無料のものもから数万円以上するものまで、様々な種類がある。
・起業直後は、固定費マネジメントが重要なため、資金余裕なども考慮の上、資金負担は最小限とすること。
④ ポイント還元率
・事業では様々な出費が生じる。クレジットカード払いを行うことで年間多くのポイントを享受することができることから、クレジットカードのポイント還元率を確認すること。
⑤ ビジネス特典
・ETC利用や、空港でのビジネスラウンジ利用など、事業上でも利用可能なビジネス特典を確認すること。
事業用クレジットカードの審査時のポイント
ちなみに、会社設立直後でも発行できる事業用のクレジットカードはあるのでしょうか?
また、事業用クレジットカードを申請する際の留意点があれば教えてください。
起業直後でも、事業用クレジットカードを契約することはできます。
法人の場合、通常は会社の財務状況などが重要な審査要素となりますが、会社設立直後は過去の実績はありませんので、代表者自身の個人信用情報が重要な要素となります。
・設立間もない会社には会社としての過去の実績などは存在しない。
・そのため、代表者自身の信用情報が特に重視される。
・具体的には、個人のクレジットカードの滞納履歴や、消費者ローンや住宅ローンなどの借入状況等も確認される。
「クレジットカード」タスクの事前準備
「クレジットカード」タスクの事前準備には何が必要ですか?
「クレジットカード」タスクの事前準備として、資金の引き落としを行う銀行口座が必要です。
- 銀行口座の準備
各項目について、以下で解説します。
銀行口座の準備
「創業FLOW(銀行口座)」において、内容を整理しておりますので、ご参照ください。
・法人の場合には、法人専用の銀行口座が必要となる。
・個人事業主の場合にも、会計システムとクレジットカード連携を行う場合には、クレジットカードの支払いに紐づく事業用銀行口座が必要となる。
自身でクレジットカード申込み申請を実施
クレジットカードの申込みは、自分で実施するのが一般的ですよね?
はい、基本的にはご自身でクレジットカード会社へ申込みを行います。
おすすめは、会計システム連携機能が備わったクレジットカード
具体的にどのようなクレジットカードを選ぶのがよいのでしょうか?
開業後の経理処理の効率性の観点から、会計システムとの自動連携機能が付いているか真っ先にご確認ください。
またそれ以外にも、再掲とはなりますが、以下のポイントを考慮しながら、自身の事業内容等に応じて、最適なカードを選びましょう。
事業用クレジットカード選択時のポイントは以下の通り。
① 会計システムとの連携
・クレジットカードが、利用予定(若しくは既に利用済)の会計システムと自動連携されるか確認すること。
② 電子マネー機能
・IDやQUICKPayなどのキャッシュレス支払機能が利用可能かを確認すること。
③ 年会費
・クレジットカードは、年会費が無料のものもから数万円以上するものまで、様々な種類がある。
・起業直後は、固定費マネジメントが重要なため、資金余裕なども考慮の上、資金負担は最小限とすること。
④ ポイント還元率
・事業では様々な出費が生じるため、クレジットカード払いを行うことで年間多くのポイントを享受することができることから、クレジットカードのポイント還元率を確認すること。
⑤ ビジネス特典
・ETC利用や、空港でのビジネスラウンジ利用など、事業上でも利用可能なビジネス特典を確認すること。
「クレジットカード」タスクの作業手順
さて、本題となりますが、「クレジットカード」タスクの作業について教えてください。
「クレジットカード」タスクの作業の概略は以下の通りです。
作業手順概略
(1)自身のニーズに合ったクレジットカードを選定
(1)登記簿謄本等の必要書類を準備
(1)申込みフォームへの入力等を通じてクレジットカード発行申請
作業手順説明
Step 1(クレジットカードの選択)
クレジットカードは何が良いか、正直悩ましいですね…
以下は、改めての再掲ですが、クレジットカード選択時のポイントになりますのでご参考にしてください。
起業後の経理業務の効率化面では、会計システムとの連携機能は必須ですので、お忘れなく!!
事業用クレジットカード選択時のポイントは以下の通り。
① 会計システムとの連携
・クレジットカードが、利用予定(若しくは既に利用済)の会計システムと自動連携されるか確認すること。
② 電子マネー機能
・IDやQUICKPayなどのキャッシュレス支払機能が利用可能かを確認すること。
③ 年会費
・クレジットカードは、年会費が無料のものもから数万円以上するものまで、様々な種類がある。
・起業直後は、固定費マネジメントが重要なため、資金余裕なども考慮の上、資金負担は最小限とすること。
④ ポイント還元率
・事業では様々な出費が生じるため、クレジットカード払いを行うことで年間多くのポイントを享受することができることから、クレジットカードのポイント還元率を確認すること。
⑤ ビジネス特典
・ETC利用や、空港でのビジネスラウンジ利用など、事業上でも利用可能なビジネス特典を確認すること。
Step 2(必要書類の準備)
申請する前に準備すべき書類等については各社で異なりますが、以下にJCBカードの事例を記載しておりますでご覧ください。
<事業専用クレジットカード申請に必要な書類の例(JCB系列の場合)>
・6ヵ月以内に発行された、法人としての確認書類(登記事項証明書、登記簿謄本の写し、印鑑証明書等)
・代表者の本人確認書類(運転免許証などの写し)
・法人あるいは経営者個人名義の銀行口座
・状況に応じて追加書類の提出
※以下、JCBカードの公式ホームページの記載内容から抜粋
Step 3(入会申込)
各カード会社によって異なりますが、オンラインで入会申込みを行うことができるケースが多いです。
また、メガバンクなどでは、銀行口座申請と同時にクレジットカード申請ができるケースもあるため、業務効率化の観点から積極的に利用をご検討ください。
審査を経てクレジットカード利用可能になるまで、どのくらいの期間がかかりますでしょうか?
各カード会社によって異なりますが、一般的に、申込みから数日~3週間程はかかると思います。
おわりに
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「クレジットカード」タスクに先立ち、以下のタスクに取り掛かりましょう。
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